
外部からビジネスプランをご応募され、現在、事業の立ち上げ(事業参入フェーズ)にご参画いただいている方のインタビューです。


歯科クリニックで勤務医をしていた三幣氏は、歯科診療の現場で、要介護高齢者に向けた口腔ケアの重要性を痛感。その必要性を広く啓蒙し、主体的に実現するために。2006年11月、エムアウトが実施するビジネスプランコンテストに応募し、優秀賞を受賞する。
受賞後は同プランの事業化を目指し、勤務医を続けながら、エムアウトが組織したプロジェクトチームにアドバイザーとして参加。歯科医師としての専門的な知識やノウハウを注ぎ込み、事業計画の精度向上に貢献した。
2008年1月からクリニックを開院し、テストサービスを東京・赤羽で開始。同年9月にエムアウトが設立した訪問歯科診療サポート会社「株式会社メディパス」と連携しながら、首都圏エリアを中心に、訪問歯科サービスを展開しています。
- このビジネスプランをお寄せいただいたきっかけを教えてください。
- これまで、自分自身が歯科医師として仕事を行う中で、今回提案したような「口腔ケア」に関して、サービス利用者からの不満、提供側からの課題などを数多く目の当たりにしてきました。その現実を改善したいという思いがきっかけとなり、今回のビジネスプランを発想しました。それを実現させるための手段の一つとして、ビジネスプランを作成し、コンテストなどに応募してみようかと探していたところ、エムアウトのHPにたどりつき、応募しようと決めました。
- 実際応募されてみていかがでしたか?
- やはり初めは、いい意味で様々なギャップに戸惑いました。自分自身がどれだけ業界にどっぷりつかってしまっているのかを思い知らされた気がしました。
まず、大きく立ちはだかったのは、現状の問題意識の共有です。自分自身が課題に思っていること、問題意識を持っていることは、全て業界内では当たり前で、説明などいらないものばかりでした。ところが、今回はエムアウトという医療の業界の方ではない人たちにもその重要性や必要性を納得していただかなくては前に進めない訳ですから、その部分でとても難しさを感じました。ただ、そういった方たちにプランの中身を詳細に説明をしていく中で、自分のプランを再度整理する時間を持てましたし、最終的な目的や目標についても改めて見直し、更に明確になったと思います。そうして自分自身も確信を持てるプランに進化させることができたからこそ、コンテストでは優秀賞をいただけたのだと思います。
- 事業化していくにあたって、どういった点が印象に残っていますか?
- 私としては、「ブラッシュアップ」のプロセスがとてもよかったと思います。事業化を実現するに当たり、議論を重ねる中で、多くの「頭脳」「視点」に触れ、自分のプランがどんどん磨きこまれていく過程を肌で感じました。最初の提出時から比べると、10倍以上の完成度になった気がしています。
実は自分自身は、石橋を叩いても渡らないくらい慎重なタイプで、今回、このプランは将来絶対に実現させたいと思いながらも、実際には「思い」と「タイミング」が合ったときにできればいい、くらいに捉えていました。ですが、この事業を成功させるために必要な要素をたくさんインプットしていただいたことで、自信もつき、実現までのプロセスがかなり明確になりました。その分、自分で思い描いていた事業開始までのスパンがとても短くなりましたね。アイデアをエムアウトのみなさんと一緒にブラッシュアップしたことが、事業実現への推進力となりました。
- 実際、事業化してからはいかがですか?
- 事業が実際にスタートすると、また違った課題はありますね。
私自身、歯科業界の商習慣にどっぷり漬かってしまっていたため、今回ビジネスを形にする上で、「当たり前」を共通化していくことに時間と労力を割いている気がします。ただ、自分としては「このサービスを世の中に広く普及していく」という大きな思いでスタートしていますので、自分の考えを変えていくことは、事業を大きくし、広く普及していくための手段として必要なプロセスだと理解しています。
今後は更なるサービス拡大を目指し、拠点数を増やして営業エリアを広げ展開していく予定です。それに伴い新しいメンバーも増え、これまでそれぞれが進めてきたやり方を結集し、現在提供しているサービスをいいものに進化させていきたいと考えています。
- 今後プランを応募される方へメッセージをお願いします。
- どんな仕事であっても共通する部分かもしれませんが、一人よがりな仕事の進め方をする人はエムアウトと一緒に事業を立ち上げていくのは難しいと思います。やはり「チーム」を意識することができ、その上で仕事を進められる人であることが重要だと思います。
- 今後の意気込みを教えてください。
- 実際に事業を展開してみて、これまで以上にこの事業の重要性を認識しました。また自分がこの事業を成功させて大きく広めていかなければという使命感も生まれました。
自分ひとりでプランを考えているときには、やはり個人の域を越えていなかったと思います。「この事業を通じて、要介護者、その家族、そして関わるスタッフ全員に笑顔を作りたい。」この思いを胸に、笑顔の範囲を更に大きく、広くしていくためにも、ビジネス領域とメディカル領域の相互補完関係の構築ができれば良いと考えています。
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