起業経験者インタビュー

外部からビジネスプランをご応募され、現在、事業の立ち上げ(事業参入フェーズ)にご参画いただいているお二人のインタビューです。

藤木 康誠 氏(アパレル業界コンサルタント)

事業参入フェーズ:『株式会社ジー・エフ・ピー・インターナショナル』

個人事業主としてアパレルの企画・コンサルを行っていた藤木氏は、エムアウトが掲げる「マーケットアウト」という理念に共感。もっと抜本的にアパレル業界の構造変革と今後の指針になるような発想はないのかと考え、ビジネスプランを作成。2006年11月にビジネスプランコンテストに応募し、最優秀賞を受賞する。
受賞後は、同プランの事業化を目指し、外部からアドバイザーという立場でエムアウトが組織したプロジェクトチームに参加。週に複数回ディスカッションに参加したり、社外への提案に同行したりと、プランの精度向上に貢献した。
2008年9月には伊勢丹新宿店にて2週間のテスト販売を実施。期間中に250本以上を売り上げ、2009年1月より伊勢丹新宿店で事業を本格的にスタートさせている。

ビジネスプランをお寄せいただいたきっかけを教えてください。
実は、エムアウトのことは創業当時から注目しており、マーケットアウトという考え方にも大変共感していました。自分が仕事上大事にしている信念は、大手ブランド商品や既存商品に勝ち、市場参入するために必要な切り口を常に考えること、また、他社がやっていないこと、やりたくてもできない隙間を狙ったヒット商品の開発アイデアを常に出し続けること、この2つです。エムアウトのマーケットアウトというコンセプトに出会ったとき、自分の考え方や思いは言葉にするとこういうことだったのだと認識した事を覚えています。これまでの20年以上のアパレル業界での経験の中で、顧客の不満を解消するための商品開発を行いその商品が爆発的に売れるという事象は経験してきました。ただ、それはあくまでも「マーケットイン的プロダクトアウト」の発想だったと思います。そうではなく、もっと抜本的にアパレル業界の構造変革と今後の指針になるような発想はないのか・・と考えた際にたどり着いたのが今回のプランなのです。そんな時、メルマガでビジネスプラン募集を知りました。これは絶好のチャンスだと思い応募しました。
ブラッシュアップの過程はいかがでしたか?
何度もエムアウトのメンバーと話をさせていただく中で、最初に提案したプランから問題点がどんどん浮き彫りになってきました。異業界ならではの新鮮な視点や、事業の立ち上げを経験されている視点からアドバイスをいただけたのが、プランの磨きこみに大いに役立ったと思っています。
最終審査までの間に繰り返し検討を重ねましたが、その度にエムアウトのみなさんの真剣さが伝わり、プランをプランで終わらせず事業化するのだという思いが強く伝わってきました。その思いが最終結果までのプロセスにおいて緊張感を保ち続けるための後押しになりました。
実際にエムアウトと起業してみていかがでしたか?
ビジネスプランを実際の事業にするためには、資金はもちろんのことニーズやターゲットの精緻化、業務オペレーションの具現化をはじめ、その他にも様々なハードルをこえる必要があります。エムアウトと起業して感じたのは、総じてブラッシュアップのレベルが高いということ。また、そのための資金が用意されているので非常に動きやすいということです。
特定の事業会社で新規事業を起こす場合には、本業との関係性や既存リソースとの整合性などで軸がぶれてしまいがちでした。エムアウトの場合、根っこに「マーケットアウト」という立ち返るべき明確なコンセプトが存在し、軸がぶれないことも大きなメリットだと感じました。
実際、紙上のプランが形になるということに対して、どう感じていますか?
これまで世の中にないようなサービスや事業を生み出して世に出した結果、顧客に支持されて、その事業が成長していくことはとても幸せなことだと感じています。
また、現状の厳しい市況の中で、事業が「形になる」ということは「顧客ニーズ反映の的確性」があってのことだと思います。私の場合はコンサルタントという職業柄、ひらめきではなく、リサーチ活動を通して新規事業のアイデア出しを行います。「形になる」ということは「まちがったリサーチでは無かったのだ」ということの証明にもなり、それも喜びの一つでした。
どういう人なら、エムアウトとうまく起業していけると感じますか?
かつてはこうやってきた・・・という過去追随型の発想をしない、柔軟な発想ができる人であることがまずは必要だと思います。また、これはエムアウトとというよりも新規事業を起こすこと全般に言えるかも知れませんが、いい意味であまり細かい事に頓着しないことも重要かもしれません。
新しい事業を起こす際、細かいところにばかりに捉われると、時として本筋を見誤ることがあると思うからです。そして単なる思いつきではなく、その業界の実務経験者もしくは業界知見者としての立場からプランにある程度の裏付けを付加できる方が望ましいと思います。
今後の抱負を教えてください。
「人の役に立ちたい」
「誰かが喜んでくれるような事業を世の中に生み出したい。」
そういった思いを実現するためにエムアウトにプランを応募しました。
ジー・エフ・ピー・インターナショナルの取り組みはアパレル業界において非常に斬新です。
それは、業界に大きなインパクトを与えると同時に新しい風を起こしていくと確信します。そして、パラダイムシフトを起こすきっかけを作り出すでしょう。
販売革命・商品革命を経て「真の顧客満足」「顧客にとっての新価値創造」が実現できれば・・・と思っています。
今後のジー・エフ・ピー・インターナショナルの取り組みにぜひ期待してください。

ページトップへ

三幣 利克 氏(歯科医師)

事業参入フェーズ:『株式会社メディパス』

歯科クリニックで勤務医をしていた三幣氏は、歯科診療の現場で、要介護高齢者に向けた口腔ケアの重要性を痛感。その必要性を広く啓蒙し、主体的に実現するために。2006年11月、エムアウトが実施するビジネスプランコンテストに応募し、優秀賞を受賞する。
受賞後は同プランの事業化を目指し、勤務医を続けながら、エムアウトが組織したプロジェクトチームにアドバイザーとして参加。歯科医師としての専門的な知識やノウハウを注ぎ込み、事業計画の精度向上に貢献した。
2008年1月からクリニックを開院し、テストサービスを東京・赤羽で開始。同年9月にエムアウトが設立した訪問歯科診療サポート会社「株式会社メディパス」と連携しながら、首都圏エリアを中心に、訪問歯科サービスを展開しています。

このビジネスプランをお寄せいただいたきっかけを教えてください。
これまで、自分自身が歯科医師として仕事を行う中で、今回提案したような「口腔ケア」に関して、サービス利用者からの不満、提供側からの課題などを数多く目の当たりにしてきました。その現実を改善したいという思いがきっかけとなり、今回のビジネスプランを発想しました。それを実現させるための手段の一つとして、ビジネスプランを作成し、コンテストなどに応募してみようかと探していたところ、エムアウトのHPにたどりつき、応募しようと決めました。
実際応募されてみていかがでしたか?
やはり初めは、いい意味で様々なギャップに戸惑いました。自分自身がどれだけ業界にどっぷりつかってしまっているのかを思い知らされた気がしました。
まず、大きく立ちはだかったのは、現状の問題意識の共有です。自分自身が課題に思っていること、問題意識を持っていることは、全て業界内では当たり前で、説明などいらないものばかりでした。ところが、今回はエムアウトという医療の業界の方ではない人たちにもその重要性や必要性を納得していただかなくては前に進めない訳ですから、その部分でとても難しさを感じました。ただ、そういった方たちにプランの中身を詳細に説明をしていく中で、自分のプランを再度整理する時間を持てましたし、最終的な目的や目標についても改めて見直し、更に明確になったと思います。そうして自分自身も確信を持てるプランに進化させることができたからこそ、コンテストでは優秀賞をいただけたのだと思います。
事業化していくにあたって、どういった点が印象に残っていますか?
私としては、「ブラッシュアップ」のプロセスがとてもよかったと思います。事業化を実現するに当たり、議論を重ねる中で、多くの「頭脳」「視点」に触れ、自分のプランがどんどん磨きこまれていく過程を肌で感じました。最初の提出時から比べると、10倍以上の完成度になった気がしています。
実は自分自身は、石橋を叩いても渡らないくらい慎重なタイプで、今回、このプランは将来絶対に実現させたいと思いながらも、実際には「思い」と「タイミング」が合ったときにできればいい、くらいに捉えていました。ですが、この事業を成功させるために必要な要素をたくさんインプットしていただいたことで、自信もつき、実現までのプロセスがかなり明確になりました。その分、自分で思い描いていた事業開始までのスパンがとても短くなりましたね。アイデアをエムアウトのみなさんと一緒にブラッシュアップしたことが、事業実現への推進力となりました。
実際、事業化してからはいかがですか?
事業が実際にスタートすると、また違った課題はありますね。
私自身、歯科業界の商習慣にどっぷり漬かってしまっていたため、今回ビジネスを形にする上で、「当たり前」を共通化していくことに時間と労力を割いている気がします。ただ、自分としては「このサービスを世の中に広く普及していく」という大きな思いでスタートしていますので、自分の考えを変えていくことは、事業を大きくし、広く普及していくための手段として必要なプロセスだと理解しています。
今後は更なるサービス拡大を目指し、拠点数を増やして営業エリアを広げ展開していく予定です。それに伴い新しいメンバーも増え、これまでそれぞれが進めてきたやり方を結集し、現在提供しているサービスをいいものに進化させていきたいと考えています。
今後プランを応募される方へメッセージをお願いします。
どんな仕事であっても共通する部分かもしれませんが、一人よがりな仕事の進め方をする人はエムアウトと一緒に事業を立ち上げていくのは難しいと思います。やはり「チーム」を意識することができ、その上で仕事を進められる人であることが重要だと思います。
今後の意気込みを教えてください。
実際に事業を展開してみて、これまで以上にこの事業の重要性を認識しました。また自分がこの事業を成功させて大きく広めていかなければという使命感も生まれました。
自分ひとりでプランを考えているときには、やはり個人の域を越えていなかったと思います。「この事業を通じて、要介護者、その家族、そして関わるスタッフ全員に笑顔を作りたい。」この思いを胸に、笑顔の範囲を更に大きく、広くしていくためにも、ビジネス領域とメディカル領域の相互補完関係の構築ができれば良いと考えています。

ページトップへ