Hey! タクシー
コーポレートセンター GM補佐 ・・・ 中島 宏史
今日は週末金曜日。
麻布十番で名古屋コーチンと鹿児島の芋焼酎、それに学生時代からの友人との馬鹿話で一週間の疲れを振り切った。
楽しい時間が過ぎるのは早いもので、気がつくと時計の針はシンデレラが帰る時間を少し過ぎていた。小走りで乗った満員の終電は多少窮屈だったが、程なく自宅の最寄駅まで到着した。
問題はここからだ。自宅までは1.5km。普段ならバスで帰るのだが、この時間は既に終バスが出た後。しょーがなく長蛇のタクシーの列に並び込んだ。
10分ほど待たされた後、乗り込んだタクシーの運ちゃんは、少し強面のガテン系。私、「近くてすみませんが、○○三丁目までお願いします。」運転手、「・・・。」=男の無言は色っぽくねぇっ、そう思った瞬間、キュルキュルッと後輪が甲高い悲鳴を上げて、チキンレースが始まった。「ここのカーブ、こんなスピードで曲がれるんだっー」って、感心している場合じゃない。さっきまで気持ちよかった名古屋コーチンと芋焼酎の余韻が一気に吹っ飛んだ。
チキンレースが終わった後、運転手は、差し出した野口英世を無言で受け取ると、めんどくさそうにつり銭を手渡した。そして、私の手が閉まるドアに挟まれかけたのを気にもかけず、そそくさと、ほんとそそくさと走り去った。
「Hey! タクシー、「ありがとうございました」の一言も言えんのかいっ!(怒)」お客様は神様とは言わないし、短い距離も謝ったでしょっ。初乗りだけで、ご機嫌斜めなのもしょうがない。だけど、こちらもルールに則って、ちゃんとお金も払っているんだから。
買い物帰りで両手に荷物がいっぱいの人、海外旅行帰りのスーツケースを抱えた人、田舎から出てきたおばあちゃん。意外と短距離でタクシーに乗りたいニーズって多いんじゃないかな。これを読んでくれた皆さんも似たような経験ありませんか?
昭和45年をピークにタクシー業界がどんどん縮小していってる理由には、経済環境だけでなく、依然変わらないこうした供給者側の論理が大きいんじゃないのかな?こんな普段皆が感じるプチ不満にマーケットアウトの種が潜んでるだろうね。
さあ、焼酎を飲みなおすとするか。