シーズ開発の現場より〜専門学校(専修学校)の変化対応力
コーポレートセンター・・・島根 太郎
少子化の影響でマーケットが縮小していく中、大学受験者がほぼ全入する時代がやってくる。 2人に一人が大学生で、残りは大学に入れないと言うよりも、進学を希望しない。 昔のように、受験に失敗して大学に入れないので専門学校に行くのではなく、 医療、理美容、福祉など、就きたい仕事が明確な学生が、好きを仕事にするために、 資格をとるために、専門学校を選択している。
文部科学省の「学校基本調査」によれば、平成15年の学生数は大学が約280万人(702校)、 短大約25万人(525校)、専修学校約78万人(3439校)となっている。 短大の学生数は女性の高学歴化と少子化で、ここ10年で53%減少し、大学は17%増加、専修学校は8%減少しているが、 平成11年以降は大学の2%増に対して専修学校は4%増と大学を上回る増加傾向に転じている。
専修学校は「学生はお客様」の意識を持ち、満足度を高めるために、学生から授業のフィードバックを 講師に届けて、講義の質を高める努力を怠らない。改善のできない講師は首になることもある。 大学のような研究者とは違い、主に社会経験のある人が講師になっている。 内容も実戦的で、学内カンパニーを作り、実業を経験できる機会を作ったり、 インターンを活用する学校も多い。大学では教えないマナー、実社会のルール、人間教育、プレゼンやコミュニケーション力などを学ばさせるところも多い。 最近では大学や短大を卒業後に学ぶ人も多く、入学者の約8%を占める。
大学と違って補助金が出ないので、常にマーケットの変化、社会のニーズを読んで 学科のスクラップ&ビルドを繰り返してきた。学校名さえどんどん変えている。 厳しい競争の中で、進化をつづけ生き残っている専修学校はある意味マーケットアウトを実践してきたと言えるのではないか。