プロダクトアウトビジネスでは、経営者が過去の成功体験に固執し、事業モデルを変化・改善させることに消極的なケースも見受けられます。マーケットアウトビジネスにおいては、経営者は徹底した顧客視点に立つため事業に完成はないと考え、多様に変化する顧客ニーズを応じて継続的な進化を目指すべきだと考えています。たとえば、1970年代に登場したコンビニエンスストアは、従来型の小売業である百貨店やスーパーマーケットに比べ、立地、品揃え、営業時間等において顧客視点で高い顧客満足を提供する全く新しい業態として、よりマーケットアウトビジネスに近づいたと考えています。更にコンビニエンスストアは、既存サービスである立地、品揃え、営業時間等に加えて、宅配便の取次ぎサービスやATMの設置による金融サービス等、新たなサービスを顧客に提供し、更なる顧客満足の追及のために事業を進化させている点でもマーケットアウトビジネスであると思います。このように既に成功している業態であるコンビニエンスストアにおいても、徹底して顧客視点に立つならば、成長の余地も大きいと思います。マーケットアウトビジネスは、過去の成功体験に甘んじるのではなく、多様化する顧客ニーズに基づいて永遠に改善する余地はあると考え、自社のビジネスを進化・発展させていくべきだと考えています。