最近、株の新興市場(ジャスダック、マザーズ、ヘラクレスなど)の株価が低迷しています。
ベンチャービジネスに対する投資家の信頼がなくなってきているということです。
今、ベンチャービジネスが立ち上がって、IPOをする確率は200分の1程度ですが、IPOをした企業がおかしくなることが多くなっています。
IPOをしても、まだ成長するビジネスモデルが確立されていない企業が実に多いのです。
ましてや、新しい時代の新しいインフラになるような事業、時価総額1000億円以上の一部上場会社になる確率は1000分の1くらいと考えていいと思います。999社は途中でだめになったり、どこかにくっつけたり、あるいは中小、零細企業のまま、なんとかやってゆくことになるのです。
原因は色々ありますが、ベンチャーは戦術論レベル、アイディアレベルで簡単に会社を創ってしまうことが大きな問題だと思います。
「この商品は確実に売れる」「このソフトはすごく便利だ」「この新薬で多くの病人が助かる」ということで会社を創ってしまいます。しかし、その商品、ソフト、新薬がいくらよくても、それだけで企業は永遠に成長できる訳ではありません。そのような商品、ソフト、新薬を今後もどんどん出していくことができるのか、スケールメリットがどんどん出てくるのか、が問題なのです。
要するに戦術論、アイディアレベルではなくて、なんのために、何をするのかという、しっかりとしたビジョン、それを実現するためにはどんな方法でやるのかという明確なコンセプトが必要なのです。
戦術レベル、アイディアレベルのベンチャーは競争相手が出てくると、途端に儲からない、先の見えないビジネスになってしまいます。競争相手が来た時には既に次のレベルへ上っていなければなりません。このように常に次のレベルへ上ってゆける道が開いている企業を私たちは「天井に穴があいている企業」といっています。天井に穴があいていないと、その企業は天井があるためにそれ以上成長することは出来ません。そして一度、天井につきあたると、その天井に穴を開けたり、別の道を探すことは至難の技となります。
一つの企業を立ち上げるということは大変なお金と時間がかかります。従って私たちは初めから「天井に穴のあいた企業」を立ち上げるべきだと考えています。