会長メッセージ

【会長語録】「大企業とスタートアップカンパニーの関係について」

1. 「大企業とスタートアップカンパニーの関係について」

優秀な人材等のインフラが整っているはずなのに、大企業は何故、新事業開発が上手くいかないのでしょうか。この問題が解決できれば、スタートアップカンパニーはインフラの整っている大企業に勝てないかと思いますがどうでしょうか?


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【1】  新事業開発とは。

まず 「新事業開発」 とは一体どういうことを言うのか、そのことを明確にして置く必要があります。
 「新事業開発」とは読んで字のごとく、全く新しい事業を開発するという意味です。従って、従来からあるビジネスモデルを新しい方法や新しいアイディアで、より有利にやるというだけでは、新事業開発とは言えないと思います。
新事業開発とは、これまでなかった新しいビジネスモデルを創ったり、これまでのビジネスモデルを否定するような、新しいビジネスモデルを創ることを言うのだと思います。


【2】 なぜ、大企業は新事業開発が出来ないのか。

大企業はスタートアップカンパニーに比べて、あらゆるものを持った、「持てる企業」です。
これまでに蓄積した強力なビジネスモデルを、改善、合理化によって少しづつ良くして行くことを確実にやって来ました。従って、これまでなかった全く新しいビジネスモデルを0−1で創ったり、現在のビジネスモデルを否定するようなビジネスモデルを創ることは、やってこなかったし、また、出来なかったと思います。それに「持てる企業」であることは、同時に多くの古い「しがらみ」をかかえ込むことになり、新しいビジネスモデルを創ることを難しくしていると思います。


【3】 大企業がやる新事業開発。

大企業は全く新しいビジネスモデルや、これまでのビジネスを否定するような新しいビジネスを創ることは難しいと思いますが、その大企業のビジネスモデルの延長線上にあるビジネスモデルの開発や、これまで蓄積してきたノウハウの発展による新しいビジネス、例えば蓄積してきた技術や経験を応用した新しいビジネスの開発、更には大きなプロジェクトで、とてもベンチャー企業では出来ない国家的な新事業開発などが従来の大企業の新事業開発になってくるのではないでしょうか。


【4】 本格的なスタートアップカンパニーの重要性は益々大きくなっている。

今、世の中の変化のスピードは益々早く、しかも大きくなって来ています。そのために「持てる企業」である大企業はノウハウの蓄積よりも、古い「しがらみ」の方が益々大きくなり、変化の早いスピードについていけなくなってきています。
従って「持たざる企業」であるスタートアップカンパニーの活躍の分野は益々広がっています。
従来の大企業が益々大きくなって、古い「しがらみ」をかかえ込んでいるために、やりたくても出来ないことが、どんどん増えて来ています。このことは同時にスタートアップカンパニーにしか出来ない分野が大きくなって来ているということです。
世の中の変化のスピードが益々早く、より大きくなって、「持てる大企業」 より「持たざるスタートアップカンパニー」 の方が成長戦略にとって益々、重要になって来たと考えられます。


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