会長メッセージ

【会長語録】「教育業界の革新について」



Q:今の日本の教育はプロダクトアウトだと感じます。
  マーケットアウトな教育に変えることは可能でしょうか。そのためには、何をすべきでしょうか。

A:
【1】プロダクトアウトビジネスからマーケットアウトビジネスへの発想の転換。

わが国では、戦後の「もの不足時代」から「高度成長時代」、生産者や供給側の論理で出来上がったプロダクトアウトビジネスから、マーケットアウトビジネスへの発想の転換が必要になってきました。
このプロダクトアウトビジネスからマーケットアウトビジネスへの発想の転換によって、多くのベンチャー企業がすばらしい成長を遂げるのを私たちは見てきました。
しからばその発想の転換を教育業界に当てはめてみるとどういうことになるかを考えてみたいと思います。


【2】プロダクトアウト エデュケーション から マーケットアウト エデュケーョンへ。

教育にはいろいろの分野があり、人間教育、情操教育といった重要な教育の分野があります。しかし私たちが新しいビジネスとして考えるのは職業教育の分野に限定してみたいと思います。
職業教育に限定して考えると、従来の国や教育業界など教育を創る側の論理ではなく、教育した人を受け入れるマーケットのニーズに応える 「プロダクトアウト エデュケーションから,マーケットアウト エデュケーションに発想を転換すること」が必要になってきます。教育した人を受け入れるマーケットのニーズに応える教育でなければなりません。その結果として教育を受けた学習者のニーズに応える教育になるのだと思います。マーケットのニーズに応えた教育によって、その職業、その業界が大いに発展するものにならなければなりません。


【3】能力のポジショニング ー カンパニースタンダードから業界のディファクトスタンダードへ。

教育した人を受け入れるマーケット。即ち現場のワーカーは、その能力がポジショニングされて、初めて、何を学べばいいかがわかるのです。従って、学習者はその能力をポジショニングすることが必要になる訳です。
ところが、わが国では、この能力のポジショニングがすべてカンパニースタンダードで、しかもデジタル化されていないので、その会社でしか通用しません。従って、マーケットアウトな教育を創るためには、従来、企業が個別に行っていた能力のポジショニングをカンパニースタンダードから、業界全体に通用するディファクトスタンダードに変えることが必要になります。


【4】保証という名の商品を創る。

教育した人を受け入れるマーケットに対しては、そのニーズに合った学習者を保証することが必要になります。ベストマッチングの保証です。
学習者に対しては「就職を保証する学習」「高給を保証する学習」など保証という名の商品が、絶対的付加価値になってくるものと思われます。


以上のように、わが国の職業教育業界をプロダクトアウトからマーケットアウトに変えることによって、より絶対的付加価値の高い教育、学習サービスを創出することが出来ると思います。

 

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