会長メッセージ

【会長語録】「品質とコスト」「マーケットアウトなエンジニア」



Q1:品質とコスト
「品質とコストの両立が難しいと思っています。ユーザーのニーズに応えるためには、どちらにバランスをとるべきでしょうか。」

A1: 品質とコストの関係を「今、ドイツの製造業はどのように考えているか」という視点から見てみましょう。

【1】 インダストリー4.0。  

ドイツが官民一体で進める「第4次産業革命」のこと。工業のデジタル化によって21世紀の製造業を根本的に変えようという巨大プロジェクトです。
具体的には、lotを核にロボットや3Dプリンターなどドイツが強みを持つ、生産技術を社内外でつなぎ合わせ、大量生産と変わらないコストでオーダーメイド商品を作るマス・カスタマイゼーション(個別大量生産)の実現がゴールになっています。
同じコストで、お客様にとっては、より高品質なものの提供を目指しています。


【2】 アディダス(ドイツのスポーツ用品メーカー)が挑むスピードファクトリー。

お客様に合わせた製品(マス・カスタマイゼーション)を圧倒的なスピードで実現した。
従来約1年半から2年かかった企画から販売までのリードタイムを数日から数週間に短縮して、よりいいものを従来より安く提供することに成功しました。
1年や2年もかかっていては、お客様のニーズに答えられない。1週間で出来れば確実にお客様のニーズに答えることが出来て、大きなコストダウンになります。
品質をよくし、更にコストも下げた事例だと思います。


【3】 めざすは品質を上げて、コストを下げる。

品質を上げてもコストが上がるのであれば、それはマーケットに絶対的付加価値を提供したことにはなりません。品質を上げてもコストはそのまま、更には品質を上げ、コストは下げるというのが、クリエイティブな時代のバランスということになります。ビジネスの本質は不可能を可能にすることだと思います。



Q2: マーケットアウトなエンジニア 
「マーケットアウトなエンジニアとは、どういうビジネススキルやマインドを持っているのでしょうか。
マーケットが求めるエンジニアとはどんなイメージなのでしょうか。」

A2:「マーケットアウトなエンジニアとは、常にマーケットの側に立って、物事を考えるエンジニア」
そのために必要なステップとは何か、を考えてみましょう。

(1) マーケットを明確に特定する。

今、やっている事業の本当のお客様は誰であるか、をはっきりとわかっていること。


(2) そのマーケット(お客様)のニーズを知っていること。

お客様の現状、困っていること、こうなればいいと考えていることなどを知ること。
そのためにはお客様と直に接点のある営業との話し合いや、必要とあればお客様に直接会うなどして、お客様をよく知ること。


(3) そのニーズに答えるために、技術力を発揮すること。


 技術者のみならず、法律家、科学者、教育者などの専門職は、自分の専門以外の領域をどれだけ知っているかで、専門職として世の中に貢献できるかということが決まります。

 

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