会長メッセージ

【会長語録】「人生のターニングポイントについて」




Q1:人生のターニングポイントについて
  「人は進学、就職、結婚、転職、独立など、それぞれ人生のターニングポイントがあると思います。
   会長は今までの人生を振り返って、ご自身の人生のターニングポイントはいつ頃、どんな状況の時
   だったのでしょうか。」


A1: 人生のターニングポイントではなく、私のビジネスにおけるターニングポイントとして考えてみたい
と思います。色々なことがありますが、主なものをいくつかあげてみましょう。

【1】 友達の新会社立ち上げの誘いに乗って東京に出た事。

今から58年ほど前、名古屋の大学を卒業し、ゼミの教授の推薦で、教授の友達がやっている農機具会社に
就職し、地方廻りの営業を4年間やっていました。しかし、東京に出て、何か新しい仕事をしたいという
気持ちが常に頭の中にありました。そんなことで東京の友達の誘いに乗って、新会社立ち上げのため上京しました。今で言えば、アメリカのシリコンバレーに憧れて、アメリカへ行きたいという気持ちと同じことだったと思います。
ところが上京して立ち上げた商売がだめになって、何か新しい商売を考えなければならなくなったのです。そこでお客様をまわって色々なニーズを聞いて歩きました。それで出て来たのがミスミの最初のビジネスになる プレス金型用の標準部品 だったのです。
その後、プラスチック金型用標準部品、FA(ファクトリーオートメーション)用標準部品へと発展して行ったのです。


【2】 ミスミの企業目標「生産財の流通革命」を掲げ、カタログ通販を開始したこと。

当時、生産財の流通は全国に一万社以上ある機械工具商業界が担当していました。生産者の造ったもの
を売る、生産者の販売代理店で、営業マン販売でした。
業界に入って、色々と不合理で矛盾したことが沢山あって、生産財の流通も根本的に変えなければなら
ないと考え、企業目標は 「生産財の流通革命」 を掲げました。
「生産者の販売代理店から消費者の購買代理店への発想の転換」です。 
販売方法は、従来の営業マン販売から、生産財市場では初めてのカタログ通販に転換しました。
カタログ通販は販売の標準化であり、システム化、デジタル化でした。従ってECにすぐ移行して行った
のです。


【3】 日本では珍しいプロの経営者にバトンタッチしたこと。

私はミスミの社長を30年近くやって来ましたが、それはベンチャー企業として立ち上がって、そのまま
大きくなったような企業でした。売上高も500億円、利益も50億円程出る東証一部上場会社になっていま
したが、本格的な大企業になるための構造に変えなければならない時期に来ていました。
そんなことで2002年、社外取締役として入っていただいていた、日本では数少ないプロの経営者である
三枝 匡さん に社長を引き受けてもらいました。
三枝社長は本格的な企業構造の変革を達成され、わが国における生産財の流通革命を現実のものとされま
した。更にグローバル化を推進し、海外売上高を50%に引き上げ、時価総額1兆円の大企業を実現されま
した。

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