会長メッセージ

【会長語録】「ビジネスと現代アート」



Q1:ビジネスとアートの関連について、アートからビジネスに生かせるものがあるのでしょうか。ビジネスとの共通点はあるのでしょうか。


A1:私見になりますが、ビジネスと現代アートとの関連について考えてみたいと思います。

【1】 ビジネスの世界の変化。
      
高度情報化社会が進展してくると、世の中の変化のスピードがどんどん早くなり、しかも大きく変化する時代になってきました。そのため、ビジネスの世界も、より早いスピードで、しかも大きく変化しなければ成長できない時代になってきました。
 例えば自動車業界も、電動化、コネクテッドカー、自動運転、シェアリングへと大きく変化してきました。流通業界もEC時代をむかえ、アマゾンやアリババが急成長しています。その他、ソーシャルネットワーキングビジネスが大変な時価総額をつける時代になってきたのです。
 すなわち、ビジネスの世界も、従来のビジネスモデルを改善、合理化によって、少しづつ良くしていくだけでは、本来の成長は出来ない時代になって来ました。全く新しいビジネスを開発しなければならない時代になってきたと考えなければなりません。


【2】 現代アートの世界は全く新しいものを創る世界。

皆さんもご存知のアンディ・ウォーホールはアトリエをファクトリーに変え、オリジナルな作品を量産し、より多くの人々に見てもらう機会を得て、大成功しました。叉、デザイン画をアートに変身させ、キャンベルスープの缶詰の缶や、コカ・コーラの瓶や、ドル紙幣などを立派な現代アートに変えました。ロイ・リキテンスタインはアメリカの漫画をしっかりとした現代アートに変身させました。
サイ・トンブリの子供の落書きのような作品、最初見た時には「なんだ、こりゃー!!」でした。「目に支配されない絵画」という流れを創りました。ずっと見ていると美しいアートに見えてくるのです。
 少し古い話になりますが、マルセル・デュシャンは磁器の男性小便器を倒して、署名として「泉」というタイトルをつけて作品を発表して、評判になりました。
伝統的な形式に強く反抗した全く新しいアートでした。
このように現代アートの世界は全て、全く新しいものを創ることの連続であります。


【3】  現代アートはビジネスの行き先を暗示しているのではないか。
現代アートの世界はビジネスの世界に較べて、全く自由に発想することが出来、全く新しいアイディアを創出できる世界です。従って創造性の点では最先端を走っているのではないかと思います。
ビジネス業界の言葉で言えば、全てが0−1の世界です。1−10、10−100だけでは全く通用しない世界です。
そう考えると現代アートはビジネスの行く先をある意味では暗示しているのではないかと思うのです。

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